廃校になった校舎を、市の公文書館にリノベーション

        
物件概要

年々、子どもの数が減少し学校の統廃合が進むなか、時代に抗えず廃校になってしまった塩田小学校。今回、地域の皆さん、そして子どもたちの思い出のつまった校舎を市の公文書館として再利用することとなり、小林工務店にて施工を担当させていただくことになりました。

物件データ
所在地 常陸大宮市 旧塩田小学校
写真
  • アクセントのある玄関アーチに
    子どもたちが元気に登校していた玄関は、多人数に対応するため引き戸と開き戸と2つ入り口がありましたが、公文書館では一度に大勢の人の出入りは想定されないため、引き戸のみにしました。こちらの写真には写っていないのですが、以前は校舎と同じ白だったアーチ部分を、新たに茶色に塗り直しました。外観全体の優しくも明るいカラフル感を落ちつかせるアクセントになっています。
  • 昇降口は、広々としたロビーに
    以前は子供たちの下駄箱が並んでいた昇降口は、不要になった下駄箱をはずし、広いロビーへと生まれ変わりました。下駄箱の配置に合わせた段差もバリアフリーになり、すっきりとした印象になりました。クロスも貼り替えきれいになりましたが、ステンドグラス風のガラス壁はそのまま維持し、キレイに磨き上げました。
  • ソフトな歩行感と、汚れにくい床へ
    ロビーの床も含め、1階廊下は懐かしさを感じる四角い木床から、明るいビニール床へ。木床に比べ、ゴム状の弾性があるためソフトな歩行感に。また、汚れにくく衛生面も向上しています。

    以前は放送室と資料室だった場所は間仕切りを変更し、大きな1部屋になりました。こちらもステンドグラス風のガラス壁はそのまま維持し、きれいに磨いてあります。子供たちの想い出がいっぱい詰まった校舎なので、活かせる部分は残す工夫が施されています。
  • トイレ ビフォーアフター
    2階の男子トイレです。子どもたちのために足元のタイル床に足のマークがついていたトイレは、こちらも衛生面を考慮してタイル床からビニール床へと統一されました。写真が少し見づらいですが、便器も新しく付け替え、入り口には手洗器も新設。手前の壁は、個室トイレになっています。
  • 旧教室は、受付と、保管スペースに
    写真1枚目は受付を内側から見た写真になります。白い棚は、受付カウンターです(中から見られる貴重な1枚かもしれません)。ブロックチェックのカーペット床は職員スペースになります。廊下や公文書の保管棚の並ぶ場所と敢えて雰囲気を変えることで、利用者の方へ立ち入り可能な場所とそうでない場所の区別を示しています。

    写真2枚目は公文書の保管棚になります。今回は小学校を丸ごと公文書館へ、ということで、様々なタイプの保管棚があちらこちらに設置されています。こちらの木の棚は、職人さんが気持ちを込めて作った特製品です!
  • 黒ずみや雨だれも、きれいにすっきりと
    経年とともにすっかりと黒ずみ、雨だれ跡がついてしまっていた校舎外観。建物の裏側は、特に汚れがひどく目立っていました。黒ずみや雨だれは、空気中の油分が外壁に付着し、排気ガスやほこり、チリなどの汚れ成分が付着することで発生します。車と違い建物は丸ごときれいに洗うことがなかなか難しいため、どうしても年月が経つと発生してしまうんですね。

    今回もちろん、きれいに塗り直しを行いました! 1階部分はアーチと同じ茶色にすることで、外観にメリハリもつきました。小学校の良さを活かしつつ、公文書館としてのイメージチェンジに、一役買ってくれています。
  • 遊び心を感じる優しい公文書館の完成!
    子どもたちの想い出がたくさん詰まった小学校が、公文書館へと生まれ変わりました! 文書を保管する特性上、直射を防ぐために塞がれた窓が多くありましたが、外から見ると目にも優しいパステルカラー! まるで子どもたちが今も校舎でワイワイとしているかのようです。

    小学校の良さを活かしつつ、公文書館としての機能を充実させた今回の施工。地域のみなさんに、これからも長く愛され続けてもらえるよう、願いを込めて施工させていただきました。
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